HBSでは、合格した学生が経済的な制約により学びの機会を逸することがないよう、Need-based(自身の経済状況に応じた給付制の)奨学金制度を導入しております。

奨学金の対象:

HBSの2年制MBA課程に合格した全ての学生がNeed-based奨学金に応募することが出来ます。自身の所得、資産、その他の経済状況を総合的に考慮した上で、奨学金授与の有無・給付額が決定されます。2023年6月現在、全学生の約50%がNeed-based奨学金を受領しております。多くの日本人学生が本奨学金を受領しています。尚、雇用主からローンやスポンサーシップを受けている学生は、一般的に本奨学金の対象にはなりません。詳細については、HBSのウェブサイトをご覧ください。

奨学金の額:

各学生・家族の経済状況により異なりますが、2023年6月現在、平均授与額は一人当たり約$42,000/年(2年間で$84,000)です。また、2022年8月、HBSは最も経済的に困窮している学生に対し授業料の全額を奨学金として支給することを発表しました。加えて、新たな奨学金を用意し、より多くの中所得層の学生を支援することも併せて発表しました。

金額の決定方法:

以下の要素に基づいて経済状況(Need)を判断します。
・過去3年間の総収入
・資産
・社会経済的バックグラウンド(Socioeconomic background)
・学部時代の負債(教育ローン等)

また、結婚している・子どもがいる場合は、配偶者の収入や資産、また追加で必要となる生活費も考慮されます。

奨学金申請の方法:

奨学金を受けるためには、HBSの入学申請手続きの一環として、HBSの奨学金申請フォームを提出する必要があります。申請フォームには、学生自身の所得、貯金、投資、借入金等に関する情報を含める必要があります。

その他の奨学金・教育ローン:

HBSの学生の中には、Need-based奨学金に加え、Complementary Fellowshipsを通じてさらに資金援助を受けている者もおります。例えば、家族を経済的に援助する必要のある低所得層の学生を支援することを目的に、2018年にHBS Forward Fellowshipが設立されました。Forward Fellowshipの授与額は15,000ドル/年(2年で30,000ドル)です。通常のNeed-based奨学金と異なり、学生個人の経済状況に加え、家族の経済状況も考慮します。対象者の多くは①低所得世帯で育ち、その間家計に貢献し、②MBA取得前/取得中に両親を経済的に支援しておりますが、その他の事情も考慮されます。日本人学生にも受領実績があります。

また、Need-based奨学金、Complementary Fellowships、及び外部奨学金・ローンや自身の貯蓄で賄いきれない部分は、HBSが提携する機関から教育ローンを借りる形で充当することも可能です。特に、日本人学生を含む多くの学生がHUECU(Harvard University Employee Credit Union)からドル建てで教育ローンを借りています。

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