HBSのエッセイについて

まず、4つの重要な点を述べます。1つ目はリーダーシップ。2つ目は自信。3つ目は差別化(自分が他のキャンディデイトと比べていかにイケてる人材か)。何か一つのことに秀でている人はたくさんいますが、2つ以上の強みを組み合わせることで他者と大きく差別化することができます。そして最後の4つ目としてエッセイを全く知らない人に見てもらうこと。コンサルタントはあなたのことをよく知っていますが、実際にエッセイ読むのは大学のアドミッション担当であり、アドミッション担当はあなたのことを全く知りません。アドミッション担当者があなたのエッセイを読んだ際にどう思うかということを念頭にエッセイを仕上げましょう。

HBSのエッセイのテーマはWhat more would you like us to know as we consider your candidancy for the HBS MBA program?と言うオープンエンドで、字数も無制限のクエスチョンですので、人によって書く内容が千差万別になるゆえ、出来不出来が大きく分かれます。オープンエンディングだからといってただ単に書きたいことを書くだけでは落ちます。大学が出願者に求めているポイントをしっかり抑えて、自分が良いキャンディデートであることをいかにアピールするかが命です。字数は無制限ではあるものの、実際は1200字以内に抑えるのが一般的です。

エッセイ作成の重要ポイント

自分らしさを出すことは言わずもがなですが、それに以外にどういったポイントを押さえてエッセイを書けばアドミッションに刺さるかといった点を、前述の4点を軸に以下にまとめます。

まず1つ目に重要なのはリーダーシップです。HBSはなんだかんだ言ってリーダー養成学校です。入学すると何度も繰り返し叩き込まれるのですが、HBSのミッションは”Train a leader food makes a difference in the world”なのです。従って、エッセイの内容もリーダーシップを軸に書くことで、アドミッションの心を引きつけるでしょう。加えて、2008年の金融ショック以降は単なる利益追及だけでなく、社会貢献や企業倫理も重要視されていますので、リーダーシップに加えてそれらの観点を絡めることも有効です。

続いて重要なのは自信を持った文章にすることです。自信のないリーダーには人がついてきません。よく出願エッセイの作り方として、将来はAをしたいけれども今の自分にはBが足りないゆえにこのギャップを埋めるためにMBACを学びたい、、、と言うロジックでまとめるケースがよくあります。その際、気をつけないといけない事は自分の足りない部分を強調するがゆえに、あなたのエッセイに描かれるあなた自身の像が自分に自身の無い人間に映ってしまうということです(言い換えると「謙虚すぎる」エッセイ)。意外と自分では気づかないのですが、あなたのことをを知らない大学のアドミッションが読むとそういう印象を与える可能性があり(特に自己アピールの上手なアメリカ人と比べると顕著にわかります)、これは大変なネガティブポイントになります。HBSは入学後も他の学生とコンピートしていかないといけません。過度な謙遜をしないように留意するとともに、自分一人では気づきにくいので第三者のチェックも入れてください。

3つ目は他者との差別化です。HBSの出願者は誰もが何かしらのアピール事項を持っています。できれば2つ以上のあなたが他人と差別化できるポイントを用意しましょう。例えば、、、駐在した新興国Aでその国で初となる案件Xを行った。一方で幼少の頃からバスケットボールを続けていて日本一にもなったことがあり、その新興国Aに駐在中にその国の小学校バスケチームの監督を務めた。全国優勝を狙ったが、結局全国大会決勝戦で敗れ、しかもそのゲームは自分がもっとうまくチームを纏めてられていれば勝てた試合だったので悔しい思いをした。今までは自分は組織でチームプレーヤーとして結果を出してきたが、今回のバスケで負けた経験を通し、異文化でリーダーとして結果を出すには、多くの価値観をもつ学生の中に混じって一緒に時間を過ごす中で自分を磨き直さなければならない、、、といった感じです。新興国ビジネスとバスケを通してリーダーシップに関する課題を見つけたというストーリーを通して自分のエッジをうまくアピールできていませんか?大学側もなぜあなたがHBSにとって選ぶべき人材なのかを内部で説明する必要がありますので、このような他人と違うストーリーを明確に打ち出していくことが重要です。

そして最後に最も重要な点ですが、エッセイをあなたの「知らない」人に見てもらうことです。皆さんはコンサルタントや友人の方々などにエッセイを見てもらっていると思います。コンサルタントや友人はあなたのことをよく知っているので、あなた自身の性格を踏まえたアドバイスをしてくれると思います。しかし実際にあなたのエッセイを読んで合否を判断するのは大学のアドミッションオフィスであり、アドミッションオフィスはあなたのことを全く知りません。つまり、あなたのことを知らない第三者の目から見てエッセイがどのように映るか確認することが超重要です。エッセイの内容が自己満足なものになっているというケースは意外とよくあるパターンです。又、エッセイの字数をなるべく少なく抑える為に、短縮した説明や描写を行い、それを知らない人には全く何のことだかわからない、といったパターンもあります。エッセイが独りよがりにならないために大学のカルチャーを知っている第三者に見てもらって、大学のアドミッションの目から見てあなたのエッセイはどう映っていて、且つ大学のカルチャーにもフィットしているかをレビューしてもらってください。

これらの点を抑えていればあなたのエッセイは間違いなく通るでしょう。HBSの学生も日々様々な出願者のエッセイを添削していますので、どういうエッセイであれば合格ラインなのかといったことも大体わかります。HBSに限らず自分が志望しているMBAの学生、且つ自分と面識が無い人を探してエッセイの添削をお願いするのが有効です。きっと良いアドバイスをくれることでしょう。繰り返しになりますが、リーダーシップ、自信、他者との差別化、第三者によるフィードバック。これらを間違いなく抑えていることをエッセイ提出の際には絶対確認してください。

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